いのちの食べかた (よりみちパン!セ)

いのちの食べかた (よりみちパン!セ)


あたしのだいすきな、理論社から出ている『よりみちパン!セ』のシリーズです。
読みはじめは、「ああ〜、豚肉とか牛肉が食卓に並ぶまでを、包み隠さず子ども達に伝える本なんだな。」って
思っていたのだけど、読み進めていくうちに差別問題(被差別部落のこと)や戦争責任とかにまで話が及んで、
「これはすごい本だよ!」って思った。
しかもそれに至るまでの話の流れがとても自然。
読んでて、「すごいすごい!」ばっかりで、目から鱗が落ちるようで「このことを今日の日記に書こう!」って
思ったのだけど、どういう箇所でどういう風に感じたのかを忘れてしまいました。
また読めば思い出すな。
『屠殺場』が今は『と場』と表現されているらしいんです。
どうしてそういう表現に至るのか、それにはどういう経緯があったのか、とか。
考えればおかしいというか、不思議ですよね。『と場』なんていきなり書かれても、何のことだかわからないよ。
どうしてわざわざわかりづらい表現にするのか。
そういうことも書いてあります。
表現の変化については、あたしも考えたことがあって。
高校生のとき、家庭科の教科書に『子ども』ってあったんです。
『子供』じゃなくて『子ども』。
よくわかんないけど、教科書って習った漢字はなるべく使うようになってませんか?
だからだんだん学年が進むと、教科書の中の漢字が増えてくる。
だけど高校生の教科書なのに、とっくに習って使っている『供』って字が使ってない。
「これは何かきっと理由があるんだ!」と思って先生に聞いたんだけど「そういえばそうねぇ…何か理由があるの
かもしれないから、調べてみるといいわね。」と言われただけだった。
今みたいにネットがあればそういうの調べるのも容易いと思うのだけど、あたしにガッツもなかったし、結局
その件はそのままになってしまいました。
だけどそれ以来、あたしは『子ども』と書くようになりました。ほとんど無意識にですね。
で、『子ども』っていう表現にはやっぱり何か理由があるらしいんですね。
少し読んだことがあるんだけど…はてなのキーワードになってるのかな?
そんなことをちょっと思い出したりしました。
よりみちパン!セ』のシリーズはほんとにすごく有意義な存在だと思う。
あたしは『正しい保健体育(みうらじゅん著)』と『バカなおとなにならない脳(養老孟司著)』、
『みんなのなやみ(重松清著)』を持っています。
しかもこのうち『バカな〜』と『みんなの〜』はタダでした。
どちらもイーブックオフで注文して、出荷前の最終チェックで汚れが見つかったからだそうです。
表紙に少しシミがあるだけで、中身は全然キレイなんです。
かなり得してます。ていうか、こんな良い本をブックオフに売っちゃうなんて考えられないよ!!
おとなが読んでも充分おもしろいシリーズです。
あたしが次に期待してるのは『オンナらしさ入門(小倉千加子著)』です。
この本の紹介文より。
―「女の子って、何でできてる?」お砂糖とスパイスと、素敵なものいろいろでできている。
  でも、誰がそう決めたの? 私は誰にとっての「甘い」ものなの?
…キました。
特に『私は誰にとっての「甘い」ものなの?』
胸キュンキーワードです。
乙女ちっくダイアリーのテーマです(ほんとか!?)。
カナリ読みたいです。