エミレーツ


色々書きたい事があって…今年中に書き上げるようにしよう。


なのになのに、昨日書きたいと予定したことは今日は書かず、
そういうときないですか?何かこの「旬」を逃せない感。


今夜、報道ステーション見てたら、ドバイのバブル崩壊のことをやってた。
ドバイがバブル崩壊してたなんて全然知らなくて(新聞とかに出てたのかね?あたしが見逃してただけ?)
あたしはびっくりしたんだけど、見てて何かもうすごく虚しくなった。


その虚しさは「マネーゲームが生んだ悲哀」、みたいなものでは無く、何ていうか…
「どうしてきらびやかに輝く夢は儚いんだろう」という虚しさです。


あたしは、コワいので投資はしてないけど、マネーゲーム自体を完全に否定してはいません。
所謂「汗水流して働く」こと(肉体労働という意味ではなく、事務職等も含まれる、一般的な労働を
総合した表現です)だけが労働だとは思ってはいないです。
村上ファンド』と呼ばれた村上さんが捕まったときも、犯罪に対しては勿論良くない!って思ったけど、
仕事もすごく叩かれたじゃないですか。
「そんなに言わなくても良いんじゃん?」って思った。
投資の才能がなくて稼げない人がやっかんでるだけだと思ってた。
「金が金を生むっていうシステムは間違ってる」って言われても、実感がないのでわからなかった。


ドバイは国を挙げてマネーゲームを推進した。
世界中からたくさんの人と莫大なお金を集めて、砂漠の大地に夢のような未来都市、
世界一のリゾート地を創ろうとしてた。
あたしはそんなドバイにすごく憧れがあった。
一泊350万もするホテル、世界一高いタワー、アルマーニのホテル…。
とても同じ星にあるとは思えない、手の届かない夢の国です。


それが、計画も終わらないうちに崩壊してしまった。
ゴーストタウン化した元高級住宅街、工事が中断した物件、安く買い叩かれるオフィス。
到底『夢の国』とは遠いものだった。


好景気のサイクルがどんどん短くなってる。
いつまでもマネーゲームで美味しい思いは出来なくなってきてるんだと思った。


ドバイの国の機関の現か元顧問が出てて、その人が言ってた言葉がマネーゲームの全てを
表してると思った。


「5000万で物件を買って、数ヵ月後に1億5千万で売る、それが何になるというのでしょう。」


あたしは、この言葉で初めてマネーゲームの虚しさを理解した。
砂の土台に砂の城を建てようとすれば、遠からず何もかも崩れる。
残るのは、ただの砂の山だけ。
マネーゲームはそういうことだと思った。


皆(あたしもだけど)、美しく輝く砂の城に憧れる。
マネーゲームの虚しさもあるけど、儚く崩れ去る砂の城をただ見守るしかない虚しさの方が、
あたしは哀しいと思った。