27歳直前日記ですよん♪


今年のアカデミー賞は、まあまあ納得のいく結果だったんじゃないんでしょうか。
千と千尋〜』、本当に良かったですよねえ!
すごく元気付けられる、とても良い話の映画でだいすきなので嬉しいです。
ストーリー展開もキレがあるっていうか、ねちっこくないですよねえ。
いさぎよい。感傷に浸ってないっていうか、作り手が観る側の「感傷に浸る」という感情に頼ってないっていうか。
それはラストで顕著に出てると思うんですけど、千尋がハクと別れるシーンです。
ハクの「行きな」という言葉でふたりはつないでいた手を離すんですけど、そこで最後に映るのはお湯やさんの人達
の回想でもなく、ハクの顔でもなく、ハクの手だけなんです。
腕から指先までだんだんと画面から消えていって、それでお湯やさんの世界はおしまい。
そこから先、エンディングでもあの世界の人達の姿ってひとりも映らないんです。
お湯やさんの建物とか、千尋たちが寝起きしていた部屋とかは映るんですけど、人の姿はひとりも映りません。
普通こういう時って、観手の感情をもういちど呼び起こすために印象的なキャラの姿とかを映すじゃないですか、
感動と涙を誘う手法のひとつとして。
それが一切ない。なぜならこれは泣かせる映画ではないからなんですよね。そういうとこがすごく好きなんです。
映画だけでなく他の表現でもそうだけど、すぐ人を泣かそうとするじゃないですか。
何かわざとらしくてヤなんですよね。
しかもそういうのに限ってヘタな演出だったり。泣くどころか笑っちゃうっていう。
特に男の人の作る映画ってそういうのが多くて(普段の生活とかでもそうでしょ?)、何なんかなあ、あたしは
男の人の方が全然感傷的じゃんって思ってるんですけど、『千と千尋〜』は宮さん男の人なのに、こういう
しゃっきりした映画を撮ったのでやっぱこの人天才だなあって思ったわけです。
観た後、すごく清々しい気分になりますよね!アカデミー賞当たり前!
アメリカ人がこの世界を理解できるか否かの問題だけだったんですけど、受賞できて本当に良かったですよね〜!
それと、ニュースとかで授賞者のコメントの様子を少しやってて、『戦場のピアニスト』の俳優さんのコメントは
とても感動的だったのが印象に残りました。
結構ながいスピーチらしかったので全部見てみたいなーって思いました。
あと、あたしも前々から大注目のドキュメンタリー映画『ボーリング・フォー・コロンバイン』も受賞!
監督さんのスピーチがかなり!過激なもので、会場は賞賛とブーイングが入り混じっていました。
すごいなあ。
この映画は恵比寿の映画館でやってた(やってる?)んですけど、この映画館始まって以来の大行列が出来るほど
の人気ぶりだったそうです。
5月になると伊勢崎のMOVIXに来ます。もちろん観に行きますよ!楽しみ〜!

  
そういえば京都の第一夜、テレビで『千と千尋〜』やってたなあ・・・。