あたしの加算機

加算機、とはあたしの職場で計算する時に使われる、計算機のようなものです。
でも普通持ち歩くみたいな小さな電卓のようなものではなく、かなり大きいです。
みんなが使っているものは新しいもので、カシオ(!)製で大体の大きさはタテ20センチ、横15センチ、高さ3センチ
くらいです。
あたしのは古い型でキャノン製、タテ25センチ、横20センチ、高さ5センチはあろうかというシロモノ。
重さも結構あります。
どちらも電源は乾電池等ではなくコンセントからひきます。
印字ができて、レシートみたいなロール紙をセットします。
あたしはここに就職してから、ずっとこの型の加算機を使っているので、他のは使いたくありません。
理由はキータッチが違うのと(重要!)、印字がこちらの型の方がはやいのです。
一般的な計算機と違うところは、例えば「1+3+7−2」という計算をするとき、普通は「1」「+」「3」「+」「7」
「−」「2」とキーを押すのですが、加算機の場合は「1」「+」「3」「+」「7」「+」「2」「−」とキーをたたき
ます。
足し算をメインにする作業用(伝票の足し込み等)なので、「−」というのはイレギュラーな事なのです。
足し算をしていくのに楽なように作られている計算機です。
一番楽なのは、同じ数を複数足す時です。例えば328を3回足すときなど。
「328」「+」「+」「+」で答えが出ます。
「328」「×」「3」でももちろん出来るのですが、「×」と「3」を押しているより、「+」を3回、たんたんたんと
押した方がはやいですよね?
あたしは、こちらの加算機の計算で慣れてしまっているので、電卓の計算が少し苦手かもしれません。
9月中旬から、職場のシステムが全部変わって、加算機を使う機会が減ってしまいました。
今まで全部加算機を使ってしていた伝票の集計を、新しいシステムは自動的にやってくれるからです。
あたしの加算機は古いので、一日使わないで、次の日使ったりすると調子が悪かったりします。
計算は合っているのですが、印字しなかったり。途中まで印字してるのに急に印字しなくなっちゃったり。
前も湿度の高い日なんかは調子が悪かったりしていたのですが。
そんな時はぱんぱんと軽く加算機を叩いて「ほら、がんばって!」と言います。そして少しお休みしてもらいます。
少したってまたキーをたたくと、ちゃんと動いてくれます。
今度こそダメかな?って思ったときもあります。
でも今日もちゃんと計算してくれています。
どうもたくさん使ってあげないと、動きが悪くなるみたいです。
先日、致命的とも思えるくらい言うことをきいてくれなくて、もうダメかなって思ったんですけど、余り使って
あげてないことに気が付いて、ごめんねって思いました。
あたし、この加算機がだいすきなんです。
古いけど、ちゃんとがんばってくれてる。
そんなあたしの加算機のことを知ってもらいたくて、今日は加算機について書きました。