読売新聞をご購読のみなさま、毎日連載されている渡辺淳一の小説『幻覚』が、再びエロティック・モードに入って
まいりました。
ご存知、『うたかた』、『失楽園』、『エ・アロール』等数々のエロスな小説で有名な作家の先生であります。
『幻覚』は先週の半ば頃からそのような雰囲気になってきて、そういうとこだけあたしは読むようにしている(笑)
のですが、何と言いましょうか、登場人物の立ち居振る舞いがこれまたダサい!
まあ文体が元々オヤジ文体なんだけども、このような行動をとるのだから主人公の男性は恐らく42,3歳、この男性が
恋焦がれている美人カウンセラーは年上だそうだから45歳位だろうとあたしは踏んでいたわけです。
(飛ばし読みだから、詳しい設定は不明なのです)
ところが、先日たまたまこの男性の年齢がわかったんです。
何と30歳位らしい!冗談でしょう!って感じ!ということは美人の先生は35位でしょうか。
この男性が先生を誘おうと決心するわけです。で、現在はその経過が描かれているのですが、そのデート計画が、
イタリアンのお店で食事(!)→カラオケ(!!)→ラブホ(!!!)というものなのです!
仮にも東京が舞台なのです。仮にも30代前半の男性が憧れの存在である、年上の美人を誘うわけです。
この計画はないでしょう〜〜〜!!
こういうとこがオヤジっぽくないですか?
常考えられるコースとしては、フレンチのお店(もちろん要予約)で食事→ホテル(赤プリクラス)のラウンジ
で夜景とお酒を楽しむ→そのままお泊り、あたりが妥当かと。
そんなリーズナブルなコースで美人が落ちるとでも思っているのでしょうか!?
しかも好きで好きでたまらない、憧れの女性ですよ!一世一代の大博打なんですよ。
それとも美人はこういうフルコースに飽きていて、安上がりなコースが新鮮かも…と見込んでの計画なのか?
それにしても、こんなに安く上げて逃げられたらどうするんだー!絶対後悔するって。
フルコースでいってダメだったとしてもいいじゃないですか!「俺はやり切った!感」があると思いますね。
ハンパでいってダメなのより、頑張りぬいてダメだった方が絶対良いと思うけどなあ。
しかも、カラオケに行ってこの先生が歌ったのは『枯葉』ですよ!イヴ・モンタンですよ!何それ!
きょうび、35歳の女性は娘。とか余裕で歌いますよ!と、職場の後輩M嬢も力説していたぞ!あたしもそう思う!
どうですか?こういうストーリーなら、40代同士の恋愛なんだなあ…と思ってしまったあたしの気持ちもわかって
くれますよね?
これはあまりにひどすぎます!オヤジ文体炸裂しまくりです!
他にもちょっとしたシチュエーションに指摘したくなる箇所がいくつかありますが、それを公の場で指摘することは
あたくしの品性を損なうことになりかねるので(笑)…。
そんなお話なんですが、いよいよか!?(←何がだ!)な展開になってきたので、何だかんだ言ってもしばらく読んで
みようと思っております!