TSUTAYAが100円キャンペーンだったので、気になってはいるけど躊躇していたビデオを借りました。
一本目は『チョコレート』。
ハル・ベリーの好演が話題になって、黒人女性初のアカデミー賞主演女優賞受賞となった作品です。
このあとハル・ベリーはボンド・ガールに抜擢されるわけですが、本当に綺麗な人!スタイルも抜群なんです!
ストーリーは良く練られているし、キャストも程よい演技が好印象です。
久方ぶりに良い映画を観たな、という感じ。大人のお話だなって思った。
ああいう大人って、普通に居るなっていう。
大人の恋は、上手くいきそうになるとトラブルがあったり、上手くいってるなと思うと、思わぬ落とし穴があったり。
でもそこでお終いにしてしまわないで、そういう繰り返しで絆が強くなっていくんだなっていう過程が良かった。
何かほんと、そういうのを実感した感じ。
ハル・ベリーの、ラストに向かっていくところの演技がすごく良かった!
ネタばらし(?)になっちゃうからここでは言えないけど(でも今頃観てるの、あたしくらいかあ…)。
ただひとつ、ラストカットだけが良くなかった!
あれがもうちょっと違う撮り方だったら、もっと深く心に刻まれただろうなあって思いました。
でも、あたし的には相当良い作品のひとつとしてランキングされてます!
タイトルも、原題と邦題は違うんですが、この『チョコレート』の方がストーリー上の色んな意味を含んでて好きです。
そういえば主役の看守役の男の人、どこかで見たことあるなーって思ったら、コーエン兄弟の『バーバー』に出てた
人ですね!
あたし、接客業のくせに人の顔を覚えるのがすごく苦手なんで、特に洋画を見てると途中でわかんなくなっちゃって
困る時があるんだけど、この人はよく覚えていました!
スティーブ・ブシェミもそんな感じ。
こないだテレビでやってた『アルマゲドン』観て思いましたけど。
しかもやっぱり(笑)おかしな役で、でも生き残って良かったと思いましたね〜。
もう一本は『息子の部屋』。
こちらはカンヌでパルムドールを獲得した作品です。こちらも良い人間ドラマでした。
内容は息子を亡くしてしまった家庭の、その事実の受け止めとか、そういうストーリーで、上の『チョコレート』と
ほとんど設定としては似た感じなんだけど、方や貧しい黒人の母子家庭と、人種差別の激しい家庭が、方や親もきちんと
してて子どもも問題なく成長している、中の上くらいの家庭。
『チョコレート』は、荒んだ印象があるんですよね。悪い意味ではなく。
『息子の部屋』の方はカタギの家庭の悩み、みたいな。みんなすごくちゃんしてて。
親子でジョギングしたり。こちらもストーリーの展開とか、人物の登場のさせ方とかも不自然さはなくて、しっかり
話に入り込めました。
ラストも良かったです。もちろん、ラストカットも。
どちらも素晴らしい人間ドラマだったけど、対照的なお話でした。
これらを立て続けに観られたことは、ほんとに良かったと思う。どちらが良かったか、選ぶなら…
あたしは『チョコレート』かな。主演の二人が、正にハマり役だったし。
あとは『めぐりあう時間たち』が観たい。
何かのビデオの予告に入ってて、映画上映時に次ぐ「観たい」が高まってます…。
BULLY』(ラリー・クラーク監督)もビデオになってた!まだ新作だったから、もう少し経ったら絶対借りる〜!