この悲しみをどうすりゃいいの?

寒い寒い冬。
もうすぐ2月。
2月になると必ず聴きたくなるのが、マリマリの『Indian Summer』です。
深夜映画をビデオにとっては見、とっては見して、そうやって映画をぐんぐん消費していた頃。
ありがちな深夜時間帯の、PV流しっぱなしで、偶然見かけたこの曲。
当然気になる要素は満載なわけですよ!
トラックはフィッシュマンズの佐藤さんですし。
今でも、マリマリの曲の中ではこの曲がいちばんすきなんです。
佐藤さん。
何で死んじゃったんだろう。
もうすぐそこまで、あたたかい春がやってきてたのに。
遠くの人が死んでしまうのは、悲しいこと。
身内と違って、本当に手の届かないところにいってしまうから。
あ、血が繋がってなくても、すごく身近な人が死んでしまったら、どう思うだろう?
あたしの一部に成り得るものがないとき。
やっぱり、遠くにいってしまったと感じて、悲しくて泣くだろうか?
人の死は悲しくてつらいんですけど、時間がかならず解決してくれます。
瀬戸内寂聴さんも言っていました。
『毎日毎日その人のことを考えている日々が、一年経ちニ年経ち、五年経ち十年経ちすると、あ、昨日は
あの人のこと思い出さなかった、一週間思い出さなかった、十日間思い出さなかった、という風に、だんだん
平気になっていくんです。』
これは本当なんです。
悲しい日は永遠に続かない。
『忘れる』って、大概ネガティブな意味で使われると思うんですけど、悲しい日の鮮明な記憶を忘れなかったら、
そしてそれがいくつもいくつも重なったら、きっとつらすぎて生きていけない。
人は忘れながら生きてく。
それでいいと思う。
でも、全てを忘れてしまうわけではないから。
つらかったはずの思い出が、自分の支えになるときが、絶対来る。
あたたかい気持ちで思い出せる日が、きっと来るから。