推定無罪

『SAW』を観ました。
物語の基盤となるものは、『CUBE』に近いかも。
ちょっちコワいので、あたしは映画館だとキビしいなあ。「うあ〜!」って薄目になるシーンが後半で多数…。
新人の監督さんにしては、良い出来なのではないでしょうか。
画面から目をそらさせない引力みたいなのは、十分にあります。


昨晩の『ER』。
これはもう号泣でした。
グリーン先生が死んでしまう回です。
最近の『ER』はそんなに熱心にみていなくて、やってるとみる、という感じでした。
あたしが熱心に観ていた頃は、まだカーターくんがルーキーで、ジョージ・クルーニーが小児科の先生で出てて、
その相方(キャロル?)が婦長さんとかいう、随分前の話です。
グリーン先生は、もちろんその頃から出ていました。
結構はちゃめちゃなイメージがあるなあ。割と好きな方でしたけど。
最近は飛び飛びで観てたので詳細はよくわからないのですけど、グリーン先生がどうやら重い病気らしい、
というのは何となく知っていました。
昨晩のは恐らく、「グリーン先生が死ぬ前の数日間」をやっていたのだと思う。
死期を知るのは、何となくいやだな、と思いました。
だって、何をしたら良いのかわからないから。
したいことの全部が、死ぬ前に出来るとは思えないから。
全部し切れなくて思い残して死ぬのは、いやだから。
周りの人も、いつもより優しくなったりするのも、いやだなと思いました。
人はいつも不完全だから。
そういうの何もわからなくて、わからないまま死ぬのがいいのかな?
死ぬ準備って、悲しいと思った。
グリーン先生は、死ぬ準備をしていました。
元気なうちにしたいことが出来ればいちばん良いのだけど、元気だからこそ、それが許されない。
一生懸命人のために働いて、自分のしたいこともしないで、やっとそれが出来るときは死ぬ間際だなんて。
生きる、ということはそういうことなのかな。
あたしはいま少し、自分のために何かをしたいと思いました。
自分のわがままを、少しだけ解放してあげたいと思いました。