ダブルスタンダード

ああ〜、今日は忙しかったなあ…。
明日は月末だから、山場だなあ。コンヤガヤマダ。
どうも明日、すごい仕事が来る様子…。まともにやったら、半日は確実にかかりきりになってしまう仕事だ。
よりによってこんな月末に…。10ヶ月も前からお願いしてあることだったのにぃ!!
でも、いづれはやらなければならないこと。
どうかひとりでもお客さんが少なくありますように。
忙しいのが当たり前、と思って、落ち着いて仕事ができますように。
仕事が手一杯になってしまって、お客さんに冷たく接することがありませんように。
お客さんに嫌な思いをさせませんように。
神様、どうか、お願いします。


今のところ業務終了後の外回りがなく、定時に帰れるので、いつもNHKの7時のニュースとその後の
クローズアップ現代』という番組を見ています。
国内外の大きなこと、小さなことを30分という短い時間で丁寧に掘り下げた好番組です。
今日は、ラフダール・ブラヒミさんという、国連の特別顧問をしている人を、インタヴューを交え、
紹介していました。
主に中東方面での紛争の調停役となっている人のようです。
当然あたしは、このような人が世界で活躍していることを今日初めて知りました。
歴史的にも、宗教的にも、政治的にも、国際的にも難しい国の問題を扱っているだけあって、
とにかくめちゃくちゃ頭の良い人です。
そしてこの人は何と71歳なのです!
良い年の取り方をしている人特有の、やわらかい雰囲気の静かなおじいさん、という感じでした。
71歳で、現役バリバリなのですが、バリバリな感じは余り無く。
彼の話を聞いていて印象に残ったことは、「まず話をじっくり聞くこと。相手の話を良く聞くことで、
見えてくることがたくさんある。」というような内容の話と、「運転するのは彼らです。私たちはただ
隣に座って、時には相談を受けたりするだけ。」という話です。
あたしは「この人すごい!!」と思いました。
良いバランスで受け身なんですね。
あたしの理想の年の取り方そのままなんです!
年寄りはやたらに口出し手出しをすると嫌われる。若い人が助けを求めてきたら、そこで初めてアドバイスする。
その方が絶対有り難みがあるってもんです!重鎮って感じがするじゃないですか!
ブラヒミさんのはこれとは違うけど、余り「こうした方がいい」とか「ああしなさい」とかっていう
積極的な指導はしてないみたいなんですよね。
あくまでも主役は当事者同士だから、それに対して口添えをする程度で。
素晴らしい!!ただ強引に指導するだけじゃ、当事者が学習しない。
いつまでたっても「俺が!俺が!俺が!俺が!」のナベツネに、こういう年の取り方もあるんだって
見せてあげたいですよ!
そしてそっちの方が、ずっとずっと人望が得られるということも。
おまけににブラヒミさんは、「もう年なので、仕事は減らしていきたい。私を必要としてくれている限りは、
働きたいが。」
ナベツネ〜〜!!


思いがけず、完璧に理想的なおとなのひとを知ることが出来ました。
ほんとに幸運なことだと思いました。
前にもこの日記で書きましたが、片側からの世界を映しているに過ぎない、ということはこの番組も同様です。
でも、知らない人や活動や場所など、「そういうこともあるんだ!」という新たな世界を広げるには
とても役立つ番組です。
知らないことがいっぱいある、それでも少しでも知ることが出来る機会があるのは、とっても幸せなことなんです!
昨日放送された、今子育て中のお母さんたちの間ですごく流行ってる、アメリカ人のドロシー・ロー・ノルトさん
という人の『子は親の鏡』という詩をテーマにした回もすっごくおもしろかったです!!
こういう番組ってほんとNHK強いですよねえ…。
お時間が合いましたら是非観ていただきたい、おススメの番組です!