よこしま=

今日は、昨日の天気予報では結構寒い、という事を言っていたので「やだなあ」と思っていたのですが、
昼間なんかはほんとにすっごく暖かかった!
やっぱり暖かいと行動しやすいし、嬉しいです。
そんな感じで、うきうきしてお昼頃から高崎映画祭へと出掛けました。もちろん、ハロモニ。!は見ました。


うきうきしつつも、目的の映画は『モンスター』…。
米国で実際にあった事件を基にした映画です。
お金のために何人もの男性を殺し続け、「モンスター」と呼ばれた売春婦の話です。
これはもう…壮絶そのもの。
演出や脚本も凄いけど、何と言っても主演のシャーリーズ・セロンがとにかく凄い。
女優としての根性を、これでもかというくらい見せつけられました。
彼女がこの作品でアカデミー賞主演女優賞を獲ったのも、かなり納得です。
シャーリーズといえば以前、ラックスのCM(エレガントな女優さんしか使わないですよね)にも出ていた、
本当に美しいセレブですが、この映画では、見る影もないくらい醜いです。
常に薄汚いっていうか…。
お世辞にも「美しい」なんて、とても言えない。
実際「あのシャーリーズだから、1カットくらい綺麗に映っているシーンがあるだろう。」と思って
観ていましたが、そんなの本当に全然ありませんでした。
何ていうか、子どもの頃からちゃんとした教育や躾や、それから愛情を受けることがなかった事の結果というか、
観ていて、どうにもならない現実というものがあるんだと思った。
必要とされている事を実感したいために、男に抱かれる。
こんなひどい事件が本当に起こってしまう社会は、悪い社会だと思った。
そういう「モンスター」を作り出してしまうのは、自分自身ではなく、社会そのものだと思った。
彼女を、幼い時から理解してあげられるような家族や友人だったら。
彼女の事を本当に無条件で必要とする人が、身近に居たなら。
殺人を犯した彼女を擁護するつもりはない。生活を改善したいなら、もっと違う方法があったはずなのに。
楽な方向に流れてしまう彼女の弱さ。
だけどこういう結果になってしまったのには理由がある。
深く考えさせられる作品でした。


つづきがありますが、また「つづき」に…