秋、そばにいるよ

今日は、午前中はお母さんと買出し。これでしばらくは、ゴハンのおかずを考えるのに困らないだろうなぁ。
午後は、群馬の森の美術館(群馬県立近代美術館)に行きました。
レオノール・フィニ展』という展示をやっていました。
あたしはフィニさんを、全く知らなかったのですけれど、招待券をもらったので行って来ました。
フィニさんは、お父さんがアルゼンチン人でお母さんがイタリア人というだけあって、情熱的な荒々しい感じの
女性です。
(さらに先代先々代…は、スペイン、ヴェネツィア、スラヴ、ドイツ、ナポリという様々な血が入っているそうです。)
バタイユやジュネ、ダリ等との交流からもわかるように、シュルレアリスムの手法で不思議な感じの画が
多かったです。
薄い画がほとんどでした。(色でなく、厚みです。分厚い画ってあるでしょ?油とかで。)
それからあたしは今まで知らなかったんですけど、シュルレアリスムの目的のひとつ(あくまでも目的の「ひとつ」
という事です…)として、性の解放を行って当時のブルジョア階級に提言する、みたいなのがあったらしいの
ですけど(そう書いてあった。理解が浅くて違って解釈してたらすみません…。)、それだけあって
かなりエロティックな感じの画もありましたよ。
それも、直接的な表現もあり、間接的な表現もあり…。
しかし間接的な方がよりエロティックでした…。
さすがのあたしも(何がだ…)「これはヤバいよ!」って思ったもん!
後にシュルレアリスム一派とは疎遠になったので、「シュルレアリスト」と呼ばれることをかたくなに
拒んだという彼女でした。
展示のひとつに、彼女が出演(?多分)している15分ほどの芝居風の映像があったのですけど、超シュール!
衣装のデザインは彼女が手掛けたようで(舞台衣装のデザインとかもしていたそうです。)、シュール過ぎです。
展示されてた画の最後の制作年が1995年とかだったと思うので、結構最近まで生きてた人なのね。
裏表に描いてある屏風が展示されてたんですけど、すごくキレイで気に入りました!
しかし、展示作品の殆どが個人所有とのクレジットで、かなりのフリークスが各地に居るとみました。
そういう種類のアーティストなんだなと思った。コレクションしたくなるような。
東京から来た展示で、ここの次は名古屋だそうです。
やっぱり本物はいいですね。
あたしと同じようにこの画の前で、制作者が絵筆をとっていたのかと思うと、感動します。


今日も良いお天気だったので、群馬の森のベンチでしばらくぼうっとしてました。
どこかの小学生が校外授業で博物館の方の展示を観に来てたらしく、周りでどんぐりを拾ったりしてて、
賑やかで良かったです。
あたしも小学生のとき、学校で連れて来てもらったり、休みの日に遊びに来たりしたなあ。
風ももう冷たくて、平日だから時間が静かに流れてて、すごくいいひとときでした。
仕事してて、今まで出来なかったこういうことを、今のうちにじゃんじゃんやってこうと思ったよ!