それまでのこと

どちらにしろ、今年はいろんな意味で門出の年になると思うので、新調したかったのです。
なので、前からずっと欲しかったヴィトンのお財布を買っちゃった…!
モノグラムミニのピンクの長財布です。
汚さないように大事にしたいです。
高かった…けどそのくらいはまたヤフオクで取り返すか。ていうか取り返せる。


2/20のことです。書きます。いよいよです。長くなるかなぁ…。
その前の週、あたしはいつもの道で車を走らせていました。
道路の脇に植えてある並木に貼られているポスターに目線は釘付けになったのです。
「来る…。」
そのポスターは、渡辺文樹監督の映画『御巣鷹山』がこの街にやってくることを告げるものでした。
この監督のオモイデその1。
確か高校生か卒業したてくらいの頃、監督の3作目『ザザンボ』の告知が新聞の折込広告に入っていました。
表面は油絵で描かれた顔、裏面は田舎のお葬式の写真(そもそも『ザザンボ』とは『葬式』の方言だそう。)、
それに詳しくは覚えてないけど、「心臓の弱い人は観ないでください」とか「妊婦の方は観ないでください」とか
エグい映画だということをやたらに強調した文句の数々…。
何も知らない幼かったあたしは「興味あるけど…。こんなコワそうな映画観られないよ…!」と思ったのでした。
そんなちょっとしたことだけど、何故だか記憶に残ってた。
それがあたしのファーストコンタクト。
オモイデその2。
確か…5年前くらいかしら??正しくはほんとにわからないけど、そのくらい前。
監督の5作目『腹腹時計』がこの平和な街にやってくる!
ポスターが町中に貼られまくっていました。とにかく異様でコワかった!!
そしてポスターには筆字でバーンと「血と肉がホニャララ」とか「死体がホニャララ」とかいっぱい書いてあって
ほんとにコワかった!
この時も何も知らないおぼこ(笑)なあたしは「こんな…こんな…映画観られる訳無いでしょ!」と思っていたの
でした。
『ザザンボ』と『腹腹時計』に関わりがあるのも知りませんでした。
オモイデその3。
その2とそんなに違わない頃。新聞の片隅で小さな記事を見ました。
近隣の都市、桐生市で『腹腹時計』が上映中止になった記事でした。
上映予定の施設側とのトラブルが原因とのことでした。
そりゃそうだよねぇ、あんなに勝手にポスター貼りまくりで、しかもえげつないコピー満載だし。
トラブル起きても仕方ないよね…って思いました。
オモイデその4。
3年くらい前だと思います。
(今のところ)最新作『御巣鷹山』が平和に暮らしてるあたしたちの街にやってくる!!!
あたしが認識してる中でいちばんポスター率が高かったのが、あたしが通ってた中学の通りなんだけど(道路脇
両側の並木や電柱一本おきくらいにダーっとポスターが貼られる。しかも車から見えるような角度で!)そこに
腹腹時計』と似たテイストのポスターがまた突然貼られまくってる!!
しかも『御巣鷹山』!地元といえば地元やし、追悼とかそういうのかなぁ…と思ってポスターを見ると、「責任
問題はどこに」とか「横田基地と政府の責任」とか例の筆字でバーンってあるんだけど、色々見てるとやっぱり
「内臓がホニャララ」とか「飛び散るホニャララ」とか書いてあって、あたしは「ギャー!!」ってなったの
でした。
そのポスター率高しの近隣に住んでるお友達も、あんなに貼ってあるとさすがに気になったようで、「あれは
何なんだ」とか「コワい!!」とか話していました。
その時も、そんなものすごいアンダーグラウンドなグルーヴを感じて観に行こうとは思いませんでした。


そんな、過去より連綿と続く伏線があたしにはあったのです。
ていうか、よくも今まで忘れずにいたよな…って感じ。
何かあたしはこういう「未来につながる記憶」というものがあって、どーでもいいようなことでも憶えてることが
あって、その時は「何でこんなこと憶えてるんだ?」って思っても、後になって「そうか、この記憶はこのことに
つながってたんだー!」っていうのが割とあるのです。
これもそのひとつですね。
長くなってしまったので、本編は次回です!引っ張りすぎですね!すみません!