パンがなければ お菓子を食べれば?

今日は雷が鳴ったりで落ち着かないいちにち。
3月も終わってしまうわ。
お腹はおかげさまで治りました。
その代わり、あんなに肉好きなはずのあたしが、何とお肉を食べたいと思わなくなった!
別にお肉を食べてお腹をこわした訳じゃないんだけど…。
何か、体が求めなくなった…。
今日もスーパーへお買い物に行ったんだけど、お肉を見ても購買意欲が全くなく。
一体どうしちゃったのかしら!?
これはダイエットの好機と見た!!一時的なものだと思うんだけどなぁ。


さてさて。書きますか。映画『マリー・アントワネット』です。
映画のことを知ったのは、昨年末。
あたしはいつも近隣の映画館のサイトをチェックしてて、この時もあたしは『カポーティ』と『サムサッカー』を
上映する映画館を探していました。
何となく『マリー・アントワネット』のところを見て…「へぇ、こんなのやるんだー。『オペラ座の怪人』っぽい
テイストなんだろうな。」等と思いつつ見ていたら、ん?キルスティン・ダンスト?えっ?ソフィア・コッポラ??
あたしはこのときまでこの映画の存在も、それがソフィアの作品だとも知らずに居たのです!!
あたしとしたことが〜!!
もうそのときからわくわくそわそわ。
オフィシャルサイトを観に行ったり、サントラをチェックしたり…。
ヴァージン・スーサイズ』でも好演してたキルスティン・ダンスト。彼女、どんな風にマリーを演じるのかしら。
しばらくはそのことばかり考えて過ごしてました。
公開後。
お友達も何人か観に行って、みんな大絶賛でした。
ある日のお昼前、テレビを見ていたらおすぎが出てて、この映画のことを「カンヌではブーイングだったみたい
だけど、あたしは好きよっ!」って(あの調子で)言ってて、「そうかぁ、カンヌではイマイチだったのかぁ。
でもいまや映画界のトレンドはトロントだから、時代遅れのカンヌの評価なんか気にするなっ!」って思った。
数日後、あたしは観に行きました。
もう冒頭からわくわくするような色使い!
テーブルいっぱいのスウィーツとマカロンカラーのドレス、小物。
舞踏会がクラブみたいになってるシーンもすごく良かった!!
買ってきたパンフレットを見ると、こういうシーンも含め、スウィーツとかドレスとか、彼女の解釈で当時のもの
ではない形や色使いをしたものが多数なのだそうです。
それでもすごい説得力!
(しかしこのパンフ、今までのソフィア・コッポラ作品の中で一番出来が悪い…彼女の写真がほとんどない…。
そういうのも楽しみで買ったのにぃ。)
そしてそしてキュートすぎるマリー!
政治も世間も知らない女の子がお嫁入りして、生活や習慣に慣れなくて困っている感じ。
そんな毎日が決して大仰にではなく、淡々と描かれています。
それでも、ギャンブルや夜遊びにはしるマリーの心の動きは手に取るようにわかります。
でもこれ、悲劇としては描いていないんじゃないかしら。
そういうところが良かった。
もう「この人、可哀想でしょ!」っていうお涙頂戴モノは真っ平なんです。
人には、規模は違っても光の時代と闇の時代が必ずある。
終わり方も唐突かも知れないけど、あれでよかったとあたしは思う。
ヴェルサイユに興し入れから始まって、ヴェルサイユを追われて終わる。それでいい。
歴史映画じゃないから。歴史を知りたい人は、教科書でも読めばいい。
それにしても、女の子の夢がこれでもかってくらいぎっっっしり詰まった映画!!
男の子にはわからないだろうなぁ。この感じ。女の子でほんと良かったって思わせる映画。
ガーリィの極みって感じ!
ソフィア・コッポラは、『ガーリィ』を表現してなんぼの監督だと強く思う。
アカデミー賞獲ったけど『LOST IN TRANSLATION』がイマイチだと感じるのは、あの映画が『ガーリィ』じゃない
からだ。
彼女自身、映画ファミリーの中で生まれ育ち最高レベルのセレブリティであるがゆえ、生まれる感覚。
そして写真家として活動する中で繋がったアーティスト達との交流。
彼女の育ちがはぐくんだ品の良さと、仕事を通してはぐくむセンスの良さ。
そういった土台の中で今回生まれた最高の『ガーリィ』。
普通の感覚の人がマリー・アントワネットを撮ろうとしたらやっぱり、オバサマ達が好きそうな重厚な感じの?
アマデウス』みたいな感じの?薄暗い画面でしかめっ面した俳優達がのそのそと動き回る映画になったに
違いないと思うの。
あたしも、彼女が撮ったマリーだから観たいと思った。
すごい、ソフィア・コッポラの本領発揮!な作品でした。だいすきです!DVD買います!


そして何といっても、前日に観た『御巣鷹山』は1200円だったのに、この『マリー・アントワネット』はレディス
デイだったので1000円で観られたという、まぎれもない事実!!!
お金の価値なんて、ワールドスタンダードなものじゃ決してありません!
モノの金額なんて他人が決めてると思っているけど、実は自分で決めてるんですよ。
その金額出していいかどうか決めるのは自分なんですから。自分が価値を決めてるのと同じです。
御巣鷹山』が1200円なら、『マリー・アントワネット』の1000円はこれ以上ないほど安いってことになるよね…。
日本って国は楽しすぎます。