アンドリュー・ワイエスのこと


mixiのプロフに『好きなアート』の欄があって、いちばんはじめに「アンドリュー・ワイエス」って書いたのが
きっかけで、久しぶりにワイエスの画集を眺めたりして、
「も…もしかして…死んじゃったりしてないよね…!?」
とか不謹慎なことが頭をよぎったので(ワイエス氏は多分もう90過ぎ)、すぐに検索したら…
なんと!!!11月から、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで『アンドリュー・ワイエス展』をやるという!!!
おおおおおああああああ!!!すごおおおおおおいいいいいいいい!!!
またまたまたしてもあたしのアンテナが本領発揮しちゃいましたよ!
この時期にこのタイミングでの検索。
神がかってるとしか思えない…。


そんなわけで『アンドリュー・ワイエス展』を記念しまして、今日の日記は、「あたしのワイエスの想い出」
を書きます。



初めてワイエスの画をみたのは、中学の美術の教科書でした。
画の名前は「クリスティーナの世界」。
草むらにくずした体勢で座る女の人と、奥にはこじんまりとした家、家まで続くわだち…。
写真のようなその画に、あたしは釘付けになりました。
「写真のような」というのは、「写実」という意味もありますが、「写真のようにほんの一瞬を切り取った
ような」という意味も含まれています。
もうそれは一目惚れみたいなものでした。


それ以来、あたしはワイエスの画に焦がれています。
画集をひらくと、そこには奇跡のような画の数々…。
見入らずにはいられない画が、そこにはあります。
アメリカの乾いた空気感、ささやかな生活。
緻密な筆遣いと、完璧な描写、空気までも描いているよう。
そして何よりも素晴らしいのは構図!
このあたりも「写真的」と感じる要因なんだけど、この人の構図は「神の視点」だと思う。
何気ないのだけど、ものすごいバランス。
完璧な構図というのは、こういうことを言うのだと思った。
それから、静物、動物に限らず、描くものへの溢れる愛情。
ドライな印象なのに、すごく愛情に溢れてる。
人物から、家の柱に至るまで、愛情たっぷりに描いてるのがすごくよくわかる。


本当に素晴らしい画家だと思います。
是非観に行きたいと思っています。
20年も前から憧れていた人の画を間近で観られるなんて…!
生きてて良かったです本当に。
とても楽しみです!