ダム穴の行方


(つづき)


道の向こうはT字になっていました。
直感で「右折!」と思ったあたしは右折して、なんとなく道なりに。
少しそのまま走ると、標識が立っていて、何か滝があるらしい。
少し広くなっているところがあったのでそこに車を止め、木で出来た階段を下りました。
雨の後なので、滑りやすい!そおっと下りました。
終始、水の落ちる爽やかな音が聞こえていました。
誰も居ません。
すると、滝の姿が見えてきました!


この滝は、多分『不動の滝』という名前だったと思う…。
木で出来た足場から正面に見る形です。
下におりたかったのだけど、残念ながらそういう道はありませんでした…。
危ないからかな…。


太陽の光につつまれた滝は、本当にきれいでした。

水も澄んでいました。
木漏れ日の中、聞こえるのはただ水の音だけ…。
なんともいえない気持ちになりました。


滝付近の階段ところには、こんなカワイイ実がいっぱいなっていました。

こ・これは、所謂ヘビイチゴというやつだろうか…。
みずみずしそうでした。


車のところに戻ろうとすると、入れ替えで他の観光客らしき人たちが下りてきました。
本当に心安らぐひとときでした。
「これはステキな場所だ!」
と思ったあたしは、観光パンフレットとかあれば是非手に入れたいと思い、通ってきた道沿いに、
ダムの管理事務所らしき建物があったことを思い出し、そこでもらえるだろうと思いました。


土曜日なので管理事務所の入り口は閉まっていたけど、インターホンで呼び出すと
事務所のおじさんが出てきてくれて、親切にパンフレット類をひととおり手渡してくれました。
満足したあたしは、ダムについて少し聞こうと思いました。


『あたし+ダム=ダム穴
という構図が浮かんだアナタは、「あたし検定」2級レベルです!
その、核心の質問を、勇気をもっておじさんにぶつけてみました。
「草木ダムのダム穴は、どこにありますか…ッ!?」


(つづく)