ミュシャ展講演会に行ったよ


今日は、お父さんの命日だった…。
特に何もしていない…普通に仕事行って…。
何だか申し訳ないので、こうして日記に書きました。
来年は仕事休んで何かしようかな。
あたしにはとても優しかったお父さんだから、あたしが何をしてもしなくても怒ってないと思うけど…。
でもね、ごめんなさい。お父さん。
いつも側にいてくれてるの、わかってるよ。


ではでは、タイトルのテーマ。
9月19日日曜日、タワー美術館で行なわれた「ミュシャ展記念講演会」に、お友達と一緒に
行ってきました。
題目は『ミュシャ芸術の魅力』、講師はブリヂストン美術館館長の島田紀夫さんです。
島田さんは日本国内のミュシャ研究の第一人者だそうです。
なかなか貴重な講演だと思い、応募したら、当選しました。


講演の内容はスライドと共に、ミュシャの活躍の歴史、アール・ヌーヴォー、時代背景のことに
ついて等、興味深いものばかりでした。
特に、日本の明治時代の文芸雑誌『明星』(与謝野鉄幹が主宰)に、ミュシャをパクった、
ていうかまんまミュシャを模写したようなカットがいくつか掲載されていたのは本当に
おもしろかったです。
あと、ミュシャと同時代のデザイナーのポスターもいくつか紹介されましたが、ミュシャ
デザイン力・レイアウト・デザインフォントのセンスはずば抜けてました。
めちゃめちゃ最先端です。今観ても。


講演最後の質問の時間。
あたしは講演中ずっと気になっていたことがあり、手を上げて質問させてもらいました。


ミュシャが多用しているモチーフのひとつに六芒星があるのだけど、それは何かの意味があるのか。
普通私達が「星」というと五芒星→☆をイメージするのだけど、六芒星を用いるのは
宗教的・民族的・当時の流行り・ただ単にミュシャの好みなのか、何か意味があるのか。
という内容のことを聞きました。
島田さんは、スラブ民族チェコの出身であるというアイデンティティ、宗教的な意味等総合して、
それをミュシャ自身が意図していたかどうかはわからないが、そういったものが根底にあり
六芒星を使ったのではないか、という内容の回答を結構時間を割いて説明していただきました。
ミュシャの作品には、スラブ民族チェコの歴史などが奥深く流れていることが理解できました。


本当によいお話を聞けたと思いました。
これが無料だなんて!!
展示はまだ観ていません。
講演を聴いたおかげで、より深く作品に接することができそうです。


アルフォンス・ミュシャ展』
高崎市美術館高崎市タワー美術館(2館同時開催)
9月18日(土)〜11月7日(日)