もっともっと欲しがる


まだまだ全然、ことが済んでいないのはわかっています。
災害のさなかです。
読んで、気分を害されてしまったなら、本当にすみません。
ずい分のん気だな…って思う方もいらっしゃると思う。
あたしは日記を『記録』として位置づけていて、少しだけ、ごめんなさい。


昨日、ジブリの番組をやってました。
ちょっとしか見られなかったんだけれど。ジブリで想うことです。


ジブリであたしが「いいなあ」「好きだなあ」と思うのは、『身の丈以上のものを欲しがる人』と、
『必要以上にものを持たない人』のせめぎ合いみたいな作品です。
例えば、
ナウシカ:トルメキア帝国←→風の谷
ラピュタムスカ←→パズーとシータ
もののけ姫:エボシ御前←→サン
千と千尋カオナシ、ゆばあば←→千尋、ぜにいば
の様な…。


その中には、絶妙な立場の人たちももちろん居て、
ナウシカ:ペジテ市、ラピュタ:空賊、もののけ姫:シシ神様、千と千尋:ハク 等)
リアルの世界と同じ、勧善懲悪で成り立っては居ないのですが。
(特にもののけは絶妙な立場の人ばかりですよね。アシタカもそうだし。エボシ御前も実は
『欲しがる人』に入れていいのかどうか…って感じですし。)


『欲しがること』が必ずしも悪いとは思っていなくて、その欲求により、安全になったり、
近くなったり、時間が短縮されたり、病気が治ったりしています。
だから、『欲しい』と思う心が絶対悪だとは思いません。
ですが、大きすぎる『欲しい』は余分な多くのものを引き込んでしまう。


現在のあたし達はどうでしょう。
便利になっているから余裕があるはずなのに、負担が増えている様に感じているのはどうしてでしょう。
世の中が、どんどん複雑になっていくのはどうしてでしょう。


率直に言うと、「贅沢しすぎてたな」って思います。
ただでさえ贅沢をし、消費しているのに、もっともっともっともっと欲しがってた。
本当に必要なものかどうか、よく考えているようで、今思うと全然考えてなかった。
そして、安易な選択をあたし達はしてしまったのだろう。
今、置かれている状況、考えなければいけない今後、遠くに追いやられていたこと。
ジブリの作品を観てあたしが感じることと、今のこと、重ねて考えました。


答えは、出ないかも知れないです。出ないです、たぶん。
でもほんの少しでも良い方向に向かうことを目指して、願い、暮らしています。